先輩就農者インタビュー

身体に優しいハーブ栽培
木内マミさん

野菜飯山市

身体に優しいハーブ栽培

日本有数の豪雪地帯でもあり、ブナの原生林が広がる飯山市なべくら高原。
その一画にある「ひぐらし農場」がマミさんの職場です。
なべくら高原は寒暖の差が大きいので、栽培する作物は糖度が高く、味が濃くなるといわれます。
「この畑の土は父が10年かけて作った土なんです。数年は石拾いに追われていましたが、今ではこんなに立派に育っています」。
見渡せば、アスパラ、キャベツをはじめたくさんの野菜が生き生きと育っています。

入口付近にはハーブ園が。
数年前、重い病を発症したのをきっかけにハーブのさまざまな効能を知ったマミさんは、現在、約20種類のハーブを栽培しています。
「最初は自家用に少しだけだったのですが、欲しいとおっしゃる方がどんどん増えて」。
特に、マミさんが独自にブレンドしたハーブティーは口コミで人気を集め、「なべくら高原・森の家」でも人気メニューとなっています。
「普段、ハーブに興味のない男性の方や小さなお子さんが美味しいと言ってくれるのがうれしいですね」

マミさんは2年間のアメリカ留学を経験しています。
そのとき外へ出たことで初めて、「飯山すごいな、長野すごいな」と、改めて実感したといいます。
「小さな頃から地元の水を飲み、採れたての野菜を食べてきて、これが当たり前だと思っていました。
でも、そうじゃなかった。私は今までなんて美味しいものを口にしていたんだろうって、気づいたんです」

「ひぐらし農場」で栽培する野菜のほか、周囲の野山や河原にはたくさんの山菜も自生しています。
「私が食べてきたなべくら高原の美味しい野菜や山菜を、いろんな人に食べてもらいたいですね。
いずれはたくさんの人が遊びに来てもらえる農場にしたいんです」と、語るマミさん。
収穫体験、ハーブ園、沢遊び、キャンプ、大地に寝転んでの星空観望、そして畑の真ん中での英会話教室…。
マミさんの夢は大きく膨らんでいます。

PROFILE

木内マミ(きうち まみ)さん

長野県出身。海外ドラマの影響を受け憧れのアメリカに留学。帰国後、道の駅勤務を経て父親の経営する農場で就農。自家栽培のハーブを独自にブレンドしたハーブティーが地域の体験施設などで大人気を博している。

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