ズッキーニ、ネギ、アスパラガスなど| 飯山市 ・ JAながの
家族との時間を大切に
飯山市の阿部秀幸さんは同市出身の妻・絵美さんの祖父が同市でアスパラガスを手掛けていた縁で、農業に興味を持ち、絵美さんの実家の農地を継ぐ形で今年4月、就農しました。出身地の神奈川県で18年のサラリーマン生活を経験した末の決断でした。
前職はエレベーターやエスカレーターのメンテナンス。担当エリアの大型店では開店前や閉店後の作業もあり、不規則で早朝から深夜にわたる勤務も多かったと言います。初めての子が生まれ、新しい家を探す中で、里帰り出産で飯山市に来る機会があり、移住の選択肢が浮上しました。
「『よく決断しましたね』と周囲には言われますが、自分としては新しいことにチャレンジできる機会ができてよかったと思っています。同年代の仲間や先輩農家さんとのつながりができたのも心強かった点です」と阿部さん。
市の制度を利用し、JAながのの受け入れ機関となっている「ながの農花(株)」に所属して2年間の実地研修を経て就農しました。
「最初はズッキーニの栽培。今年は2回の収穫を体験しました。ネギもこのほど収穫できました。アスパラガスは来年からの出荷を目指して株の養生をしているところです。いまのところそれぞれ育てるのに精いっぱいですが、来年は売り上げや経営のことをもっと考えて栽培、出荷をしていきたいと考えています」
移住後に二人目の子も生まれました。「家族との時間も増え、よりいっそう仕事に力が入るようになったと思います。天候や価格に左右されますが、一から自分でものをつくれることが農業の魅力です。これからも何でもやってやれないことはないというエックス魂でいろいろなことにチャレンジしていきます」。意欲的に語る阿部さんです。
PROFILE
阿部秀幸(あべ ひでゆき)さん
神奈川県出身。18年間サラリーマン生活を送っていたが、今年4月に妻の実家の農地を継ぐ形で就農。二児の父。