先輩就農者インタビュー

都会からUターンで果樹農業に挑戦
清水順吾さんさん

りんご・もも長野市

都会からUターンで果樹農業に挑戦

清水順吾さんは、故郷である長野県長野市にて、特産物であるりんご、桃を栽培する新規就農者です。東京の会社で18年ほど勤務した後、両親の高齢化によりUターンを決意。長野に帰るのであれば、自然豊かな場所で自然に関わる仕事をしたいと就農を目指しました。

農業未経験の清水さんは、まずは週末開校型の社会人向け農業スクール「アグリイノベーション大学校」に入学。様々な就農相談会にも参加。その中で多くの仲間との出会いがあり、励まされたとのことです。

令和2年4月、長野県新規就農里親研修制度により研修をスタート。国の支援事業である準備型(農業次世代人材投資事業及び就職氷河期世代の新規就農促進事業)も活用。令和4年に新規就農し、令和6年4月で3年目を迎えました。

清水さんは、新規就農の支援制度を活用することで、就農がスムーズに進んだと考えています。大きかったのは農地の確保。例えば、地権者が新規就農者に対して「この人はきちんと耕作できるのか?」と不安に思っている場合、地元の農家さんに研修に入ることで借り入れのハードルが下がります。また清水さんは、独立後の農地をまずは里親さんが借りてその農地で研修するという、願ってもないスタイルが取れました。

そのほか、農業技術の確実な習得、自治体のバックアップ、同年度の制度利用者によるネットワーク等も大きなメリットとなったとのことです。

果樹での就農は成園を借りることができればスムーズですが、そう都合よくはいきません。清水さんが確保したりんごと桃の成園は62a、苗木を植えて育成中の畑が33a。果樹の場合は中期的な圃場整備計画の作成が重要と清水さん。今後も新植予定です。

清水さんに「新規就農するうえで大切だと思うこと」をお聞きしました。

①自分のやりたい農業のビジョンやイメージを持つ!
農による生産物や行いから、作りだすことのできる成果物は様々。そこには情報社会との組み合わせにより、多くの可能性があると思います。

②とにかく自分の農業を一生懸命やること!
頑張っていれば必ず周囲の農業者が声をかけてくれます。

※「成園」とは苗木を植えてから利益が発生するまでに成長した園地

「長野県市町村・JA合同就農相談会 新規就農セミナー」(R6.7.6開催)にて清水さんが発表した資料はこちら

(作成 令和6年8月)

PROFILE

清水順吾さん(しみず じゅんご)さん

故郷である長野県長野市で果樹での新規就農を目指し、神奈川県よりUターン。里親研修制度による研修を経て、令和4年4月に就農。令和6年の栽培面積はりんご55a、桃7a。

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